「音声メディアプロジェクト(仮)」スタート!(正式名はまだ決まっていません!)(2017.10))
「音声メディアプロジェクト(仮)」という新しい取り組みを始めました。 私たちは2012年から目の見える人と見えない人が言葉を交わしながら美術鑑賞するプログラムを開催してきました。これまで参加者とともに「みること」の楽しさや奥深さについて考えてきました。作品をみるという行為は、見える人にとっても見えない人にとっても多くの楽しさや発見に満ちています。この「作品をみる楽しさ」を「音声作品」にしてさまざまな人に伝えられないだろうか、と考えプロジェクトをスタートしました。
具体的には、横浜美術館のコレクション作品を手掛かりに演劇的な「音声」をつくります。「音声」と言っても音声ガイドではありません。なぜなら、この「音声」は定まった答えに鑑賞者を導くものではないからです。その代わり、演劇の力をかりながら「音声」を聞いた鑑賞者がいろんな角度から作品と出会うきっかけをつくります。 演劇と美術それぞれの分野から新しい鑑賞のあり方に興味を持ったプロジェクトメンバーが集まりました。この「音声」をつくるプロセスで、私たちは様々な「みる」を経験するでしょう。私たちがたどった制作過程は順次公開し、完成した「音声」は2018年1月に公開予定です。横浜美術館コレクション展と共にお楽しみください。
【プロジェクトメンバー】 大石将弘(ままごと|ナイロン100℃|スイッチ総研) 北村美岬(くロひげ) 山内健司(青年団) 視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ (林建太、鄭晶晶、木下路徳、中川美枝子、永尾真由) 石山律(慶應義塾大学大学院文学研究科美学美術史学専攻) 佐藤朋子(東京藝術大学映像研究科メディア映像専攻) 橋爪愛衣子(アートマネージャー) 山本博士(東京大学大学院 演劇研究)
作:大石将弘、北村美岬、山内健司 アドバイザー:石山律、佐藤朋子、橋爪愛衣子、山本博士
視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ
企画・制作:視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ
イラスト・デザイン:進士遙
写真:中島佑輔
主催:視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ
助成:アーツコミッション・ヨコハマ
協力:横浜美術館