徳島県立近代美術館「人間表現を楽しむ25のとびら」展にてワークショップ(2015.10)

10月11月徳島県立近代美術館で鑑賞ワークショップ 2015年10月31日(土)、11月1日(日)に徳島県立近代美術館にて「美術鑑賞ワークショップ」と「見える人と見えない人がつくる鑑賞講座」を開催しました。ワークショップには17名、講座には30名の方にご参加いただきました。

徳島県立近代美術館では以前から地元の方々との対話を通してユニバーサルミュージアムの取り組みを行っており日常的に障害者の方も館を訪れているそうです。今回のワークショップと講座にも地元のみえる人・みえない人、近隣の他県からの参加もあり、みなさんが日頃から美術館に親しんでいる様子が伺えました。

今回のワークショップでは徳島のコレクション作品について、参加者のみなさんと印象や感想を語りあいながら、美術館の了解を得て一部の彫刻作品に触れて鑑賞しました。いろんな方法で鑑賞した結果、振り返りではどんな方法で鑑賞がしたいかなど率直な意見を聞くことができました。人と一緒に見ることで変化し揺れ動くイメージを温める鑑賞もあるし、自分一人で触れながら理解する鑑賞もある。また作品を作ることに強い関心があると力強く言っている方も居ました。いくつかの感想は私たちが予想もしていなかったものでしたが作品と人の出会い方は様々だと実感する経験になりました。

鑑賞とはなんでしょうか。誰かと話をしながら鑑賞するというのは、鑑賞の一つの方法にすぎません。 触る鑑賞や1人での鑑賞、他にもきっと色々な形があるはずです。大事なのは誰もが自分にあった出会い方を自由に選択できることだと改めて感じました。徳島県立近代美術館でこれからたくさんの人によっていろんな鑑賞の場が生まれることを楽しみにしています。

【鑑賞作品】

阿部展也《犬にかまれた男》
アルフレッド・ジャー《シックス・セカンズ》
トニー・クラッグ《カント・グランシィズ(投げかけられた視線)》
ジャン・シャオガン《ファミリー・ポートレート(全家福)》
リン・チャドウィック《腰をかける人》
ジョージ・シーガル《ベンチに座るサングラスの女》

主催 :徳島県立近代美術館

★参考リンク 徳島県立近代美術館web http://www.art.tokushima-ec.ed.jp/