東京都現代美術館MOTコレクション「コレクション・ビカミング」展にてワークショップ(2015.6)
2015年6月13日(土)に東京都現代美術館にて(江東区)にて視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップを開催しました。16名の参加者に加えて、遠く長崎や韓国からの見学者もいらっしゃいました。
今回の展覧会「コレクション・ビカミング」は、美術館の所蔵作品を「収集」「保存」「公開」という側面から見つめ、その成り立ちをあらためて考える、というコンセプトでした。 例えば「作品(穴)」(嶋本昭三)という絵画作品は普段は決して人の目に触れないキャンバスの裏側を展示してあり、「着飾った人の素顔を見たような親近感が湧いた」という感想もありました。滅多に見ることが出来ないからでしょうか「作品の裏側の方が好き」という声が多かったことが意外でおもしろかったです。 参加者のいろいろな言葉によって、これは作品なのか物なのかという意味が移り変わり、作品の意味はどこから生まれてくるのかというプロセスを実感するワークショップとなりました。
【鑑賞作品】
「アルミナのエロス(白い固形は…)伊藤公象
「革命首都」中村宏
「作品(穴)」嶋本昭三
「静かな向かい風」舟越桂
「運命」横尾忠則
「暗夜光路 赤い闇から」横尾忠則
「それは変化し続ける それはあらゆるものと関係を結ぶ それは永遠に続く」宮島達男
主催:視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ
※このワークショップはアーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)の平成27年度 第Ⅰ期 東京芸術文化創造発信助成を受けて実施しました。