川崎市市民ミュージアムにて「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ@川崎市市民ミュージアム~ミュージアムの「はじまり」をめぐるタイムトラベルツアー~」(2015.3)

2015年 3月22日(日)川崎市市民ミュージアムにて「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ@川崎市市民ミュージアム~ミュージアムの「はじまり」をめぐるタイムトラベルツアー~」を開催しました。  地元の方をはじめ、16名の方にご参加いただきました。

今回はミュージアムが休館期間中だったこともあり常設のオブジェを鑑賞しながら、1988年に開館したミュージアムの成り立ちについて考えるツアーとなりました。江戸時代から昭和まで、時代の変化を感じさせる作品を選んで観賞しました。過去の作品や価値観に触れることはつまり、今を生きている自分たちが新たな意味を発見する、ということです。「古くさいなぁ」と感じることも「今の時代だからこそリアル」と感じることも、ミュージアムの意味を考える上ではおもしろいエッセンスになっていました。 学芸員の方のお話を聞いてミュージアムの収蔵品や収集方針などを初めて知ったという方も多く、ユーザーとミュージアムの関わりを考える機会にもなりました。 「自分にとってミュージアムはどんな場所だろう」そんなことを感じられるツアーになったのではないでしょうか。

主催:川崎市市民ミュージアム
協力:視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ
PHOTO : 中島佑輔

【鑑賞作品】
《見慣れた街の中で》牛腸茂雄
《ア・ナイスロケーション》デイビッド・マック
《2001・2002・2003…》福田繁雄
《笑い》手塚治虫
《英力丸船員「岩蔵」と「慎兵衛」(世界で初めて写真に写った日本人)》H.R.マークス
《荷宝蔵壁のむだ書き》歌川国芳