国立科学博物館にてモニターツアー(2015.1)
2015年 1月24日(土)国立科学博物館日本館(通称:科博)にて視覚障害者とつくるモニターツアーを実施しました。
国立科学博物館には触れる展示や、持ち歩ける解説タブレット「かはくナビ」など、様々な人にとっての「知る」きっかけが用意されています。今回のツアーでは視覚障害者を含めた少人数で館内を巡り、音声ガイドと解説補助、触れる展示を使いながらどれくらい鑑賞ができるか検証するツアーでした。目で見る、耳で聞く、手で触る、いろいろな方法を組み合わせて「知る楽しさ」を実感するツアーとなりました。
ツアー後の意見交換では、国立科学博物館のコンセプト、見える人、見えない人、見えにくい人それぞれのリアルな意見や感想が交わされました。科博のロゴに込められた「想像力の入り口」というコンセプトの通り、想像力を使う意見交換会でした。 短い時間でしたが主催者と参加者が顔を見ながら話し、博物館の意義や来館者が抱くニーズや要望などを直接話し合うことで博物館とユーザー、お互いがその存在を身近に感じられたのではないかと思います。このモニターツアーの様子や意見やデータを取りまとめて博物館に報告書を提出しました。この経験をもとにして「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」でもより多くの人と科博ツアーを実施したいと考えています!
【鑑賞した展示】
標本箱
日本館の建築
日本列島の地質図・岩石の出来る場所
歴史を旅する日本人
秋田犬“忠犬ハチ公”
海に隔てられた動物たち
主催:国立科学博物館
写真:中嶋祐輔