ワタリウム美術館 齋藤陽道個展「宝箱」にてワークショップ(2014.1)

2014年1月19日と2月22日ワタリウム美術館で開催中の齋藤陽道さんの写真展「宝箱」にて鑑賞ワークショップ を開催しました。1月2月ともに15名、合わせて30名の方にご参加いただきました。

今回の写真展では「感動」「ソラポ」「無音楽団」「MY NAME IS MINE」「せかいさがし」と題されたシリーズが展示されています。参加者による話題は「感動とは?」「音楽とは」「光について」「障害」「日常」「言葉」などさまざまでした。

写真というものが言葉にできない何かを写し取るものだとすると、それを言葉でとらえようとする今回のワークショップは矛盾する行為のようにも思えますが、それでも参加者の皆さんが発する言葉によって作品に近づけたような気がします。 今回はワタリウム美術館と齋藤陽道さんにご協力をいただきました。鑑賞の後には齋藤さんを交えた座談会を行いました。参加者から次々に飛び出す質問に対して耳の聞こえない齋藤さんには筆談で答えてもらいました。時に考えたり、書き直しながら齋藤さんが写真に寄せる思いを言葉にしてもらいました。また座談会には目が見えない方も参加しているので模造紙に書かれた言葉は誰かの声になって読み上げられます。見えていること見えていないこと、いろいろな言葉が筆談と声によって入り交じる座談会となりました。

主催:視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ