水戸芸術館 高校生40名とつくる美術鑑賞会(2013.8)

2013年8月20日(火)水戸芸術館(茨城県水戸市)と協力して地元の高校生約40名を対象とした「視覚障害者とつくる美術鑑賞会」を行いました。鑑賞した展覧会は曽谷朝絵展「宙色(そらいろ)」。鮮やかな色彩が空間いっぱいに広がる絵画やインスタレーションで構成された展覧会です。

これまで「あまり美術館に来たことがない」、「障害者の方と話したことがない」という高校生の皆さんにとっては、見えているものを言葉にする表現力と、視覚障害者を含むチームメイトに何かを伝える伝達力を問われるハードルが高い状況だったようです。 それでも皆が自分の持っている言葉を使ってコミュニケーションをとりながら美術鑑賞を楽しんだり伝わることの楽しさを感じてもらえたようです。

ハードルを前にして迷ったり、考えたり、工夫した結果、その場に居る人と楽しみを共有できたという経験を持ち帰ってもらえたことを嬉しく思います。 私たちにとっても多勢の高校生との鑑賞は初めての経験でしたが彼らの一生懸命さや、緊張や迷いも含めて、この時間を共有できたことはとても楽しいものでした。これからも学生のみなさんとこんな鑑賞会を実現できればと思っています。

※この鑑賞会は2014年に開催を控えた 全国高等学校総合文化祭茨城大会「いばらき総文祭2014」のプレイベントです。

主催:水戸芸術館

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