オンライン映像鑑賞ワークショップ「ミるミる見るツアー」『描きたい、が止まらない』編(2022.4.1)

2022年4月1日オンライン映像鑑賞ワークショップ「ミるミる見るツアー」を開催いたしました。今回は、見える方、見えない見えにくい方、聞こえない聞こえにくい方、合計5名に参加していただきました。ご参加ありがとうございました。

鑑賞した作品は、長編ドキュメンタリー「描きたい、が止まらない」です。本作の主人公は、アール・ブリュットの分野で世界的な評価を受ける自閉症の青年。前半では彼の葛藤や将来への不安が話題の中心でした。しかし、徐々に話題が広がります。登場人物の表情に注目する参加者の言葉により、主人公の感情が不安だけでないことが見えてきます。そして、作品に当てられたBGMやナレーションを通して、制作者の意図についても話が及びました。

そして、4月の回をもちまして2021年6月から11回続けてきたオンライン映像鑑賞ワークショップ「ミるミる見るツアー」は、今回で一区切りとなります。さまざまな見方を持った参加者(延べ77名)の皆さんと一緒にさまざまなジャンルの映像についてお話ししてきました。私たちが共有している「映画」「ドキュメンタリー」「アニメーション(ストップモーションアニメを含む)」「音楽ライブ映像」の定義が実はとても曖昧で、時には揺らぎ、時には新たに発見されるという経験は毎回とても楽しいものでした。

 

【鑑賞作品】
ドキュメンタリー映画『描きたい、が止まらない』監督 近藤剛 (2019年製作/90分/日本)

主催 株式会社precog