国立新美術館 庵野秀明展にてワークショップ(2021.12.14)

アニメーションや特撮の経験を語るワークショップ

2021年12月14日( 火 )国立新美術館「庵野秀明展」(以下庵野展)にて視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップを開催しました。第一回 14:00~16:00(2チーム15名) 、第二回18:00~ 20:00(2チーム16名)に分けて庵野展の展示資料を囲みながら見た経験を語り合いました。31名の参加者は見えない方、ろうの方、様々な見方を持った方が集まりました。各チームでは目の見えるスタッフと見えないスタッフがナビゲーターを務め、手話通訳を介して会話が進みました。

「庵野展」は日本を代表するアニメーター庵野秀明氏の大規模な展覧会です。 「エヴァンゲリオン」「シン・ゴジラ」など有名な作品も展示されていますが ワークショプでは多くの人が知っていることを語るだけでなく原画や絵コンテなどの資料を見ながら「アニメーションとはとんな経験=なぜ動きを感じるのか」「特撮の魅力とは=なぜウルトラマンは巨大に見えるのか」という問いについて語りました。軽自動車が生き生きと飛び跳ねる動きを言葉にしたり、ウルトラマンと怪獣が街中で戦うカメラアングルを言葉にすることで、見ているつもりで見えていなかったことが発見され、私たちはなぜアニメ、特撮に惹かれるのかが浮かび上がってくるようなワークショップとなりました。(スタッフ林)

【鑑賞作品】
《DAiKON FILM版 帰ってきたウルトラマン》 1983 映像展示 (大きなスクリーンで庵野青年がウルトラマンに扮して怪獣と戦ってる映像) 《じょうぶなタイヤ!SHADOタイヤ》 1980 映像展示と画コンテ (映像計画学科一回生の時の提出課題。 車が飛び跳ねている短いアニメーション)
《DAIKON Ⅲ オープニングアニメーション》 映像展示
《DAIKON Ⅳ オープニングアニメーション》 映像展示 (大きなスクリーンでⅢとⅣが編集されたループ映像)
《風の谷のナウシカ》 1984 原画用下書きと映像展示 (映画「風の谷のナウシカ」の巨神兵のシーンのアニメと静止画)

主催:国立新美術館