9年目のオロオロと近況

2020年3月以降、新型コロナウィルス感染防止のため、ワークショップの活動をほぼ休止していました。休止中の2ヶ月ほどは、家で心穏やかにのんびり休むというわけにもいかず、かといってweb上での情報発信もままならず、先の見えない状況にただオロオロとうろたえるような日々を過ごしていました。5月25日にはようやく緊急事態宣言が解除されましたのでこれから少しづつ美術館や学校のみなさんと相談を重ねながら動きだすつもりです。
そして、こうした不確かな日常の中で、「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」は活動を始めて9年目を迎えることができました。これまで関わってくださった皆さんには、直接お会いすることもできませんが、この場で感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。
これまで8年間と、9年目以降ではの活動のあり方はきっと大きく変わっていくことでしょう。例えば人と人の対話の方法としてオンラインツールを用いることで、言葉の種類もお互いの距離感も変わってくるのだと思います。それが良い変化なのか望ましくない変化なのか、まだよく分かりません。今は必要以上に変化を恐れずに、迷いも含めて語れる場がますます必要だと思います。これからも私たちの経験とはどんなものなのか、を語りあう場を作っていこうと思います。(2020.6.4 視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ 林建太)